指導医より(脳神経外科)
診療各科の研修指導医より、研修内容のご案内です。
Resident program
常勤医師3名(柳澤 俊晴)
1.診療内容
脳神経外科疾患は多岐にわたりますが、当科では主に脳血管障害、外傷、脳腫瘍、てんかん、中枢神経系感染症を診察しています。
脳血管障害では脳梗塞超急性期治療(血栓溶解療法(t-PA静注療法)、血栓回収療法)を積極的に行っており、血栓回収療法については秋田県内でトップクラスの症例数を数えています。また、慢性期治療では、内頚動脈内膜剥離術や内頚動脈ステント留置、あるいは各種バイパス術といった血行再建術も行っています。
脳動脈瘤治療においても、クリッピング術またはコイル塞栓術を患者個々に検討し、治療しています。脳腫瘍では秋田大学付属病院と連携し、定位放射線治療(エックスナイフ)も行っています。
また、てんかんについては東北大学と連携し、てんかん専門外来を月に1回行っており、県内各地から患者さんが紹介されてきます。
2.研修の概要
指導医のもと、頭痛、意識障害、頭部外傷、けいれん発作などの救急患者の診察治療を行います。原則的に脳血管障害はすべて当科で診療しており、急性期治療(手術、血管内治療、薬物治療、リハビリテーション)から慢性期治療、更には二次予防まで診療にたずさわります。
また、手術は年間150症例前後ですが、手術助手として手術にも積極的に参加できます。また、慢性硬膜下血腫などの穿頭術では指導医の下、術者として手術を執刀します。将来、脳神経外科を志す方には、開頭手術の手順を指導した上で、開頭手術も執刀してもらいます。