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院長挨拶

当院院長 三浦康よりご挨拶申し上げます。

Greeting by director

院長 三浦 康

 三浦雅人前院長を引き継ぎ、2024年4月に大曲厚生医療センターの院長に着任しました三浦康です。秋田県、とくに大仙市、美郷町、仙北市を含む医療圏のみなさんの健康と幸せのために全力をあげて取り組んでいきたく、よろしくお願い申し上げます。
 私は秋田と同じく雪深い青森県弘前市に生まれ育ちました。医師になってからは、消化器外科の領域を中心に取り組み、2023年7月に大曲厚生医療センターに着任いたしました。前任地は宮城県名取市にある宮城県立がんセンターで、消化器癌の外科治療および癌研究に取り組んできました。
 秋田県厚生農業協同組合連合会(JA秋田厚生連)は、小野地章一・現代表理事理事長、ほか諸先輩がたの長年にわたる努力とご尽力により発展してきました。このJA秋田厚生連は県内の医療・保健事業の中核的役割を担う9病院を運営していますが、その中で大曲厚生医療センターは大仙市、美郷町、仙北市を含む医療圏の基幹病院としての役割を長年にわたって果たしてきました。
大曲厚生医療センターの歴史は、「秋田医療利用組合」に始まります。明治、大正から昭和初期の時代に入ってからも、農村では医療のない無医地域がほとんどで、医療を受けることもままならないのが現状でした。その中で、農村部での医療供給を目的とした運動が始まり、昭和7年にJA秋田厚生連の前身である秋田医療利用組合が設立され、昭和9年には大曲市に病院が開設されて、大曲厚生医療センターの基盤となって今日に至っております。これからも地域のみなさんの健康を守り、地域の救急の最後の砦としての役割を果たしていく所存です。
 当センターでは2024年4月に、外科領域での最先端治療に位置づけられるロボット支援手術が始まります。地域のみなさんに安全で質の高い医療を供給していきたいと考えております。コロナ禍、地域の人口減少、高齢化、少子化、医師不足とくに医師の偏在などの課題があり、時代の変化はどんどん加速していますが、このような中にあっても大曲厚生医療センターが地域のみなさんの健康と幸せを守り、みなさんが心から安心して生活できますように、全職員とともに努力してまいりたく思っておりますので、暖かいご支援とご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

(2024年4月)

大曲厚生医療センター院長 三浦 康